なぜ音楽教育が第二言語習得に役立つのか

音楽と英語のコンビネーションレッスン - なぜ音楽教育が第二言語習得に役立つのか -

  • 音楽学習と英語学習が学びのモチベーションに与える相乗効果についてお話しましたが、近年ピアノ学習が英語習得に大きな効果を与えるという研究結果が明らかになりました。



━━━ 音楽学習が第二言語習得に及ぼす効果

  •  21世紀初頭より、音楽教育が及ぼす影響についての幅広い脳化学研究が世界各国の大学で行われています。その結果、音楽学習が第二言語習得、および総合的な学習能力向上に良い影響を与えるという研究結果が近年明らかになってきました。
  • 音楽学習と第二言語習得は、どのような関係があるのでしょうか。

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  •  応用言語学において第二言語習得を論じる際、年齢的要因、認知的要因、社会的要因などに加えて、個人差が言語習得の要因として挙げられます。「個人差」とは、学習者のモチベーション、学習スタイル、言語習得の才能・素質(“Aptitude”)などを指しますが、近年の脳化学研究によって、音楽経験者はより高い「言語習得のための素質」を身に付けることができると明らかになりました*1
  •  現在世界で最も認知されている素質論を提唱したジョン・キャロル(1981)によると、言語習得的素質とは
  • 1. 音声記号化力 2. 文法的感受性 3. 記憶力
  • の3つを指し、キャロルら言語学者は、これらがより高い方が第二言語習得に有利であると主張しています。


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 そして近年の脳化学研究によって、音楽学習は

1. 脳幹の、言語音に対する感度を向上させる、すなわち言語音の記号(文字)化を容易にさせる。
2. 音声的・視覚的気づき、パターン認知を向上させる。
3. 記憶力を向上させる。

と明らかになったのです。
これら音楽学習によって得られる利点は上記の言語習得的素質の3点と合致し、すなわち、音楽学習は言語習得的素質の向上に効果があり、また第二言語習得を促進させるということが証明されました。

 これら応用言語学及び脳化学研究に基づくと、ピアノと英語を並行して学ぶことによって、より質の高い、且つ効率的に英語力を養うことが可能になります。ところが、従来のピアノレッスンと英語レッスンをそれぞれ別の教室で受講する場合においては、通学・送り迎え、レッスン開始までにかかる準備などの時間的浪費、そして2つの教室にお月謝を支払うというコスト面の負担が大きくなっていました。

 そこで、これら悩みを解決しつつ、最高レベルの英語力と音楽性を養うため新たにご提供するのが、当教室の「ピアノ・英語コンビネーションレッスン」なのです。



*1
Wong, P. C. M., Skoe, E., Russo, N. M., Dees, T., & Kraus, N. (2007), Musical experience shapes human brainstem encoding of linguistic pitch patterns. Nature Neuroscience, 10(4), 420-422.

Herholz, S. C., & Zatorre, R. J. (2012), Musical Training as a Framework for Brain Plasticity: Behavior, Function, and Structure. Neuron 76, 486-498.

Barrett, K. C., Ashley, R., Strait, D. L., & Kraus, N. (2013), Art and science: how musical training shapes the brain. Frontier in Psychology 4, Article 713.




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